Samurai Metrics

鎌田大地 25/26シーズン中分析

クリスタルパレスに所属する鎌田大地は、2025/26シーズンは怪我で離脱した期間以外はコンスタントに出場機会を得ているが、なかなか明確な数字として結果を残せていない印象がある。
26年2月時点で、プレミアリーグで0ゴール0アシストというスタッツは物足りなく映るかもしれない。
しかし、ミドルサードを起点にしたビルドアップへの関与や、相手ボールを奪い返す守備貢献など、スコアに直結しない部分での存在感は非常に大きく、グラスナー監督の信頼も厚い。
本稿では、プレミアリーグの同ポジション選手(ボックス・トゥ・ボックスMFおよびアンカー)と比較しながら、鎌田のプロファイルをデータで読み解いていく。

Daichi Kamada 25/26 – All Metrics

鎌田の25/26シーズンにおける各指標(1〜5スケール、比較選手でランク正規化)

比較用にピックアップした選手
マルティン・スビメンディ(アーセナル)
ロドリ(マンチェスター・シティ)
カゼミロ(マンチェスター・ユナイテッド)
ユーリー・ティールマンス(アストン・ヴィラ)
ブバカル・カマラ(アストン・ヴィラ)
モイセス・カイセド(チェルシー)
ライアン・フラフェンベルフ(リヴァプール)

攻撃面での特徴

ゴールやアシストはないが、xGやxAは他の同リーグの一流選手と同等であり、ペナルティ外からのミドルシュートでゴールに迫る場面があること、また決定機を生み出すパスの配球者として機能していることが読み取れる。
比較選手の中では、より攻撃的な選手であるティールマンスやグラフェンベルフと同様に、セカンドラインからの崩しに特化した役割を担うことができている。

Kamada vs Tielemans vs Gravenberch 25/26

vs ティールマンス、グラフェンベルフ 25/26シーズン

守備面での特徴

特筆すべきはタックル数だ。今回ピックアップした上位チームの選手の中でも守備力に定評のあるカイセドと並ぶ最上位に位置する。
堅守速攻スタイルを貫くクリスタルパレスとして、中盤でのボール奪取は生命線であるが、鎌田がこの役割を見事に担っている。
鎌田はキープ力にも長けているため、ボール奪取後にまた奪い返されない選択をできることも強みの一つだ。

地上戦勝率や空中戦勝率も水準以上のレベルであり、世界最高峰のプレミアリーグに適応できていると言える。

まとめ

鎌田のプロファイルは、(堅守速攻というゴールが生まれにくいチームに所属していることもあるが)ゴールやアシストという分かりやすい指標だけを見ると過小評価されやすいタイプである。
xA・チャンス創出・タックル数・地上戦/空中戦勝率といった複数の指標で、上位チームの一流選手に引けを取らない同等としたスタッツを残しており、チームの月間MVPに選ばれたことも頷ける。
来シーズン以降の所属は不透明ではあるが、引き続きプレミアリーグやECL、W杯での活躍を期待したい。